15!? 50!?

アメリカでの日本食レストランのさきがけとなった鉄板焼きチェーン
『ベニハナ』の創業者で、冒険家でも知られるロッキー青木氏が
10日夜、ニューヨーク市内の病院で亡くなられました。

ベニハナの創業者、ロッキー青木(本名・青木広彰)さんが死去

私が初めてベニハナを訪れたのは、もうかれこれ20年以上も前の
話になりますが、前妻と行ったハネムーンでのことでした。
ハワイはホノルルのヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジにある同店は、
シェフが客の目の前でナイフパフォーマンスを繰り広げることで
一躍有名になった鉄板焼きの日本食レストランチェーン店です。

私たちが宿泊していたシェラトンから、そのベニハナに行ったときに
今でも忘れられない思い出があります。
ベニハナまでタクシーに乗ろうとホテルのロビーを出たところ、
一人の男性がニコニコしながら、こちらに向かって手を振っています。
よ〜く見てみると、自転車の後ろに2人乗りの座席を繋いだ観光用の
人力タクシーといった趣の乗り物に乗れと言っているみたいです。

ベニハナまでいくらかかるのかと聞いてみると、「15ドル。」と彼。
タクシーより割高だけれども、話のネタに乗ってみようということに。
道中英語と片言の日本語でガイドもしてくれ、とても大喜びの私たち。
お店に到着して、料金15ドルとチップ1ドルを彼に手渡そうとすると、
「ノーノー、50ダラーよ、ダンナサン。」 「えっ、・・・・・。」
そうなんです、どうやら“フィフティーン”と“フィフティ”とを混同させて、
観光客から常習的にお金を巻き上げているようでした。

普段は極めて温厚で冷静な私ではありますが(笑)、このときばかりは
思わず大阪弁で、しかもとりわけ下品な言葉でまくしたてていました。
「われ〜っ、なにさらしてけつかんねん。大阪の人間なめとったら、
承知せえへんぞ。ほんましょうもないこと言うとったら、おんどれの
口に手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわしてまうぞ、おうっ、こら〜っ。」
などと、ギャーギャーわめいていると、「ノ、ノーマネー・・・。」と
ひと言だけ残して、一目散に自転車で立ち去ってしまいました。
ちょっと可愛そうなことしたかなとも思いましたが、「まあいいや。」って
感じで、ベニハナの鉄板焼きを十二分に堪能したのでした。

最後に偉大なる実業家であり、冒険家のロッキー青木氏に敬意を表し、
ベニハナ成功の原動力となった、彼流のサクセスの格言を紹介します。

一)郷に入っては郷に従え。
二)自分なりのオリジナル性を持ち、顧客が何を欲しているのか考える。
三)チャレンジ精神を忘れずに。
四)ビジネス=ゲーム。楽しみながらできればそれがベスト。

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